メガベンチャーから “LayerX” にソフトウェアエンジニアとして転職して、コンフォートゾーンを抜け出した話
2022年の4月にLayerXにソフトウェアエンジニアとして転職してから半年が経過した。現在はLayerXが提供しているバクラクシリーズのうち、バクラク申請・経費精算というサービスの開発に携わっている。
入社エントリを書いていなかったので、半年経過したタイミングでなぜ転職をしたんだっけというところから振り返ってみる。
この記事はLayerXアドベントカレンダー(概念)の28日目の記事になる。27日目は櫻さんの「カルチャーにより実現したエンジニアの爆速立ち上がり」。
なぜ転職を考えたのか
前職はメルカリグループのメルペイというところに所属していて、今と同じソフトウェアエンジニアをやっていた。担当としてはバックエンドエンジニアで、Goでマイクロサービスを開発していた。
メルカリグループでの経験はとても素晴らしく、尊敬できる人たちと働くことができ、さらに条件面も良すぎるくらいで不満はなかった。ただ環境が良過ぎたこともあり、自分はここで甘やかされてぬるま湯に浸かっていて、いわゆるコンフォートゾーンにずっといるのではないかという焦燥感に駆られることもあり悩まされていた。
さらに徐々に大きな組織になっていくにつれ、入社したぐらいのローンチ前の熱狂というかそういうものが失われてしまっているなと感じ、自分には小さな組織の方が肌に合っているかもなーと思い始めていた。転職活動はしていなかったが、たまにメッセージが来る企業の中で気になったところのカジュアル面談を受けるくらいはやってた。
なぜ LayerX なのか
たまたまYOUTRUSTで声をかけてもらって、話を聞いてみたのが始まりで、それが2021年の10月くらい。LayerXっていう会社の存在は知っていたけど、何をしてるかは知らないという感じで、これからどういう展開をしていくかという話やプロダクトのデモを見せてもらって興味が出た。
特にプロダクトのデモは印象的で、以下で言うところのtoCの体験をtoBに持ってきているというのを実感して、この開発に携わってみたいなという思いになった。
選考が進み、トライアル制度で実際に1日働かせてもらう中で、Slackを見たり、業務を通じて会社の雰囲気を知ることで自分とのマッチを見定めることもできた。
トライアルの中でも印象的だったのが、「今から仕様決めるMTGするんですが、入ってみます?」と言われてついて行ったMTGで、エンジニア・PdM・ドメインエキスパートが喧々諤々の議論を数時間に渡って行っていたことだった。以下のスライドにもあるように、「こだわりぬいて作る」という片鱗をトライアルの中で感じ、この人達とプロダクト作るの面白そうで、この人達と一緒に働いてみたいなと思ったのを覚えている。
入社してみて
トライアルを経て入社したので、大きなギャップはなかったが、入社した時のことを思い出しつつ感じたことを書き出してみた。
GOOD
オンボーディングがしっかりしている
これは結構びっくりした。まだまだ揃ってないと言っていたけど、十分なくらい揃っていて最初はどこを見れば良いというのが私が入った頃にはすでに整備されており、スムーズな立ち上がりができた。
触ったことがない技術に触れることができている (Vue.js/Nuxt.js/GraphQL/AWS)
これは前職はずっとバックエンドエンジニアをやっていて、フロントエンドをやれていなかったので面白い。バックエンドとしても前職はGCPだったけど、LayerXはAWSメインなので新しく学ぶことも多い。
お客さまとの距離が近い
toCより圧倒的に近くになった。自分が作った機能への感謝の声やフィードバックをいただくのは貴重な体験。解像度が低いところに関しては、お客さまにヒアリングできてしまうのも新鮮であった。
Slackのtimesがない
これ賛否あるとは思うけど、私はSlackのtimesチャンネルは存在しない方が嬉しい派なので嬉しいポイント。雑談はrandomチャンネルがあれば良いし、timesチャンネルで仕事の話をしないのが難しいのでだったら無くて良いと思う。
石黒 卓弥|Takaya Ishiguro on Twitter: "LayerXのSlackは、randomチャンネルはありつつもいわゆる通常のtimesチャンネルが無かったりします。雑談と副業とか、環境の話リモート下での"雑談"は、手段であって目的ではない 社員のエンゲージメントを高めるために、本当に必要な環境 https://t.co/IdMpN3etIT @logmijpより pic.twitter.com/zZHXKNGsRD / Twitter"
LayerXのSlackは、randomチャンネルはありつつもいわゆる通常のtimesチャンネルが無かったりします。雑談と副業とか、環境の話リモート下での"雑談"は、手段であって目的ではない 社員のエンゲージメントを高めるために、本当に必要な環境 https://t.co/IdMpN3etIT @logmijpより pic.twitter.com/zZHXKNGsRD
情報がオープン
情報がオープンになっているのは前職も同じだった。しかし、その中でもSlackのプライベートチャンネルはプライベートチャンネルである理由と共に列挙されている徹底ぶりで驚いた。
レビュー会が良い
もうすでに以下のツイートで書いているんだけど、毎週金曜のレビュー会(=スプリントレビュー)が良い。前職にこういうのはチームの小さい単位でしかなかったので、全体で盛り上がれるのはいいし、モチベーションにもなる。
Yu SERIZAWA on Twitter: "会社の金曜のレビュー会が良くて、Win-sessionなんだけどチーム内じゃなくて事業部全体に今週作ったものとかをエンジニアがデモする場がある。自分やチームが作ったものを披露して事業部の色んな人から褒められたりとか驚いてもらうことって中々無いから最高なんだよなぁ... / Twitter"
会社の金曜のレビュー会が良くて、Win-sessionなんだけどチーム内じゃなくて事業部全体に今週作ったものとかをエンジニアがデモする場がある。自分やチームが作ったものを披露して事業部の色んな人から褒められたりとか驚いてもらうことって中々無いから最高なんだよなぁ...
感動体験を届けるためのLayerX流スプリントレビュー|Tomoaki|note
強くてニューゲーム
経営陣も含め、スタートアップ2周目の人が多いため、こういうところが組織の成長に伴って陥りがちだよねというところに先手が打たれていて良い。行動指針もそういった罠に陥らないように言語化されて策定されている。
MOTTO
前職との一番の違いは、コードに対するテストの量だった。前職はガチガチにテストを書いていたけど、LayerXではQAが充実しているのもあり、単体テストのカバレッジ率はあまり高い方ではなかった。(手動QAとAutifyがあるので結果的にはカバーできているが、バグが見つかって修正するまでのフィードバックループが遅くなってしまう)
現在はテストのカバレッジ高めるのも含め、テスト高速化など改善に取り組むことができていて徐々に改善してきている。
半年経過した今
事業部にも、チームにもメンバーが続々と増えて開発スピードもさらに上がってきた。自チームはインターン生も含めると5人のエンジニアがいるが、それぞれ得意分野が異なっていて、お互いにカバーしあって教えあっており習得できるスピードが早くてとても良い環境。私はフロントエンド周りが弱いのでサポートしてもらいつつやっている。
その中でも、特にイネーブルメントチームの発足は印象的で、このチームができてから全体の技術力が底上げされ、開発のスピードがさらに増していて、これからが楽しみ。
名村卓を迎えたLayerXがイネーブルメント専門チームを設立。プロダクト開発を最適化するアクションとは? - エンジニアtype | 転職type
入社してから感じた良い点は変わっていないし、もっと改善できる部分は徐々にではあるがどんどん良くなって来ているのでやっていき 💪
最後に
恵まれた環境からコンフォートゾーンを抜け出して、チャレンジングな環境に身を投じて見て半年経過してから、振り返ってみたけど今の所は良い判断だった。前職では経験できないことが経験できているし、開発すべき・やるべきことがたくさんある!
もっと詳しく聞きたい部分があれば、TwitterかKeybaseのDMでどうぞ。
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メガベンチャーから “LayerX” にソフトウェアエンジニアとして転職して、コンフォートゾーンを抜け出した話 was originally published in All YoU Need Is D* on Medium, where people are continuing the conversation by highlighting and responding to this story.